声優講演会

竹内順子

日本大学藝術学部在学中に先輩から誘われた、劇団BQMAPに今も所属し、舞台活動にも力を注ぐ。代表作はアニメ『NARUTO-ナルト-シリーズ』うずまきナルト役、『イナズマイレブン』円堂守役、『ONE PIECE』サボ役、『銀魂』北大路大五郎役、『Yes!プリキュア5』夏木りん/キュアルージュ役など。尾木プロTHE NEXT所属。

オーラは自分内製作できるものここにいる皆が持っている

『劇場版NARUTO-ナルト-ブラッド・プリズン』公開前日で、明日からは舞台あいさつが目白押し!という絶好のタイミングで現れた竹内順子さんに、教室は大興奮! 次々質問を投げかける参加者と真っすぐ向き合い、直球で答えてくれた。それは今夏の宝物のメッセージ。

心が折れた時やる気ある細胞が怒り出す

<TSA市原理事長>(以下、市原)

劇場版公開の直前に来てくださいました! すごい! 皆、竹内さんと同じ空気を吸ってるっ!


<竹内順子>(以下、竹内)

二酸化炭素ですよ(笑)。映画は、ストーリーで引っ張っていくかなり面白い作品に仕上がっているので、ぜひ観に来てくださいね!


<全員>

はーい!


<市原>

『NARUTO-ナルト-シリーズ』は10年を迎え、その他にもいろんな役を演じてますが、切り替える難しさはある?


<竹内>

『YES!プリキュア5』夏木りん、『おねがいマイメロディ』クロミ、『ウエルベールの物語』ティナ・ローター、さらにナルトを同時にやってたら「あ~、もうわかんなくなっちゃう!」ってこんがらがっちゃって。そんな時は、「自分の体は楽器」と考え「何を奏でるのか」、「どういうふうに響かせるのかだけ考えればいい」と。


<市原>

なるほどね。大変な時に奮起する方法はありますか?


<竹内>

本当に心が折れた時は鏡に向かって「大丈夫。私はいつでもあんたの味方だからな!」って言い聞かせます。変ですよね(笑)。


<市原>

すごくいいですよ。心が疲れていると顔に出ちゃうから


<竹内>

そうなんです。やる気のないブサイク顔になって、それさえ「いいや」って思っちゃう。すると、順子の中の、やる気ある他の細胞が怒り出すんです。「お前ひとりやる気ないんだぞ、元気だそうよ!」って。


<全員>

全員(笑)

ギャルってどんな人間?書いて分析してみよう

<市原>

では皆さんからも質問を!参加者 どうやって緊張をほぐしていますか?


<竹内>

20代最初の頃、舞台直前に不安に襲われたら、おまじないのように「私は役者」「私は役者」と何度もつぶやいていました。


<市原>

役者という言葉にはオーラがありますが、何か大勢の人に伝えるにはオーラがないとできない。


<竹内>

そうですね。私の中に、あるのかわからないけれど…。


<市原>

あります!


<竹内>

だとしたらオーラは自分内製作できます。自分がやったことが出てくるから、皆が持っている。参加者 私のような平凡な声は声優に不向きなんじゃないかと…。竹内 このハスキーボイスはコンプレックスだったから、「あなたのような声だったらヒロインができるのに」って、今思いました(笑)。無いものねだりなんだよ。声質ではなく、自分をどう表現するかを追求したほうがいいです。


<市原>

自分は人並みと思うかもしれないけれど、居住地も友達も食べ物も違う。人って皆違うもの。


<竹内>

そう!


<参加者>

演劇部でギャル役をもらい、先輩から「ギャルを観察しろ」と言われます。でも勇気がなくて…。


<竹内>

まずは自分とギャル、何が違うか書き出してみて。金髪、肌が小麦色、メイクが濃い…とか。そして、そういう格好をする人間の性格を考える。もしかしたら内気だから、強気の自分を表現しているのかもしれない。目立ちたがり屋な性格をファッションとして表しているのかもしれない。最後に自分がやりたいギャルを見つければ、もうそれは尊敬する人だから、観察するのも怖くないよね。


<参加者>

一番辛かったことは?


<竹内>

自分にガッカリする場面はいっぱいあるけれど、やりたいことをやらせてもらっているから、その時は辛いと思えるマイナスも糧にして、将来のプラスにつなげようとしています。だから辛いことはナシ。今日お話ししたことは、私自身がテンパって、周囲に迷惑をかけ、いろんな経験をして気付いたことです。だから今理解できなくていい。でも一言でも覚えておいてくれたら、いろんな経験をした十数年後に、未来ボックスを開ける鍵になると思います。


<全員>

ありがとうございました!